皆が言うには、僕も鍛えれば強くなるとのことで。
スピードだけなら今の時点でも群を抜いてるよ、とも励まされた。
PSIを鍛えるためにも、此処は適した環境だと思う。
日頃から、ヴァンくんとテレパシーしてみたり、カイルくんの奇襲を避けたり……。シャオくん(時々フレデリカちゃん)にバーストストリームなるものを教わり、マリーちゃんからテレキネシスの手解きを受けたり……。
勿論、言われた家事にも勤しんで。
やることはたくさんだけど、忙しいけど、楽しいです。
「、バーストストリームの練習しようか」
「あ、はい」
「……何ていうかさ…」
シャオくんが何だか微妙な顔をした。
「どっちが年上なんだか判らなくなってくるんだけれど」
「あ、え? でも…シャオくんは、僕にとって先生な訳だし……」
シャオくんがますます微妙な顔になる。
「良いよ、そんなの気にしなくて。逆に距離を置かれてるみたいに感じるから」
「あ、ごめん……」
「必要以上に腰を低くするのも良くない」
「うっ、ごめ……」
「……っ、オレは、謝れなんていってない!」
「っ!?」
こ、これは、子供の気迫じゃないです。
僕はもう何を言ったら良いのか判らなくなって、半泣きでシャオくんを見つめた。
「……もう少し、自分に自信を持ったら良い」
「え?」
「周りはあんたを嫌ってなんかいないよ。もちろんオレも」
声を荒げたせいか、シャオくんの顔がやや赤い。そしてこの言葉……。
……僕、励まして貰ってるのかな?
「シャオくん」
「何?」
「あ、ありがとう」
素直に嬉しくて、僕はお礼を言った。
シャオくんは一瞬呆気にとられたみたいに目を丸めて、また顔を赤くして、俯いた。
あ、あれ? なにか、気に障ったのかな?
「シャオくん? ぼ、僕、何かした?」
「…してないよ」
「そっか…本当に?」
「……鈍感」
「えっ!?」
シャオくんは「じゃあ練習しようか」と話を強制終了させ、歩き出してしまった。
僕の訴えも疑問も、スルーされて、よく判らないもやもやが蟠ってる。
「シャオくん、まっ、待ってよー…!」
仕方無しに、僕は少年の後を追いかけた…。
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