【命は命】
「……」
エステル「、魔物を倒すたびに祈ってますね」
リタ「祈ってんの、あれ? ただ俯いてるだけじゃないの」
カロル「、クオイの森でエッグベア倒したときも拝んでたよね」
エステル「です。命の恩恵を貰うから、って言ってましたね。私も見習いたいです」
ユーリ「そんなに深いもんか? こないだ聞いたら、“ご飯食べるときに『いただきます』って言うのと同じようなもんだ”って言ってたぜ」
リタ「あんたに判りやすいよう噛み砕いてくれたんじゃないの……?」

【必要なもの同士】
パティ「は戦いが好きかの?」
「好きと言うか必要だからって感じかな……」
ジュディス「でも、時々楽しそうよ」
「必要なことを嫌いだと辛いし……今はジュディスやパティみたいに仲間がいるから、楽しいのかもね」
パティ「なるほどのぅ。何だか判るのじゃあ~。うちら記憶無いもの同士、通ずるところがあるようじゃの!」
ジュディス「じゃあ私は、と同年代同士、通ずるところがあるみたいね」
「え?」
ジュディス「私たちもといるのは楽しいってことよ」
パティ「のじゃ」
「……ありがとう」

【静かにして!】
レイヴン「ちゃんのアレ、良いわねぇ~。サイレンス! って奴」
リタ「確かに便利よね。厄介な術持ちの敵とか無力化できるんだから」
「あ、あまり長く持たないけど……」
ジュディス「効果が切れる前に倒しちゃえばいいだけよ」
カロル「ジュディスならやれるだろうね……」
「役に立ってるなら、良かった」
レイヴン「普段おどおどしてるちゃんが、戦闘ではキリッとして言うってのが新鮮よね~。で、続くジュディスちゃんが華麗に敵をズドーン! 色香あふるる乙女たちの連携! 眼福だわ眼福~」
ジュディス「
「え? ……サイレンス」
レイヴン「…………!」
リタ「うん、正解」
カロル「どんまい、レイヴン……」

【愛ある追いかけっこ】
(スキル:ラヴァーズホープ)
カロル「って足早いね」
「逃げるにも追うにも、大事だから……」
カロル「ラピードとどっちが足早いかな?」
ユーリ「流石にラピードだろ」
ジュディス「あら、やる前から決めちゃうの?」
レイヴン「じゃーやってみよー! てな訳でほれワンコ、ちゃん! 位置についてー、よ~い……ドンっ!」
ラピード「ワンッ!」
「はっ!」
カロル「何かかけっこ始まった!?」
ユーリ「やっぱラピードじゃねえか」
ジュディス「まだ勝負は始まったばかりよ」
「っ、はぁ、はぁー……っ、ふふ、待てぇーっ!」
ジュディス「それに、とっても楽しそう」
ラピード「ワンワンッ!」
ユーリ「追いついてみろとは、言うなぁラピード」
カロル「これ、どう終わるの……」
レイヴン「わっかんない」
「えへへー……! ラピードさぁーん!!」
ラピード「ワオーーンッ!」



記憶復活後

【犬じゃなくて】
(スキル:シフトチェンジ)
リタ「あ、あんたって本当に規格外だわ……。体そのものを変えちゃうなんて!」
パティ「しかも今は元通りなのじゃ」
カロル「すごいおっきな犬だったね! ラピードより大きかったんじゃない?」
ラピード「ワウ……」
エステル「かっこいいけど可愛かったです、大きな犬の姿の!」
「う、うん、ありがとう……」
ユーリ「本当になんともねえのか? 犬になるなんて」
「お母さんも変身できてたし……血筋なんだって」
ジュディス「一家がみんな犬になるなんて、不思議で可愛らしい光景ね。ちょっと見てみたいわ」
フレン「はは、家が広くないとすぐ埋まっちゃいそうだね」
リタ「あんたら、ことの大事さ判ってないわね? まったくもう……」
カロル「今度犬になったら、背中に乗せてよ!」
パティ「うちも乗りたいのじゃ!」
エステル「わたし、なでなでさせて欲しいです!」
「う、うん」
レイヴン「……ちゃん」
「……はい」
レイヴン「……あの姿、本当に犬?」
「…………狼、です」

【迸る魔導器の力】
(第一秘奥義)
リタ「あ、あんた……。今、何やったの」
「何だかすごく魔導器が活性化してびっくりした」
リタ「びっくりした、ってあたしの台詞よ!」
ジュディス「凄まじかったわね。あれもその魔導器の力なの?」
リタ「魔導器だけじゃないわよ、まるで自身と呼応したみたいに……。あんた、何ともないの?」
「心配してくれてありがとう。大丈夫だよ。むしろ魔導器の扱い方心得たり! な感じでばっちりなの」
ジュディス「そう、何ともないなら良かったわ。ひとまず安心ね、リタ」
リタ「そ、そうね。……大丈夫なら良いのよ、うん」
「……本当にありがとう」

【嫌な予感がする】
(第二秘奥義)
「良かった、みんな無事で」
カロル「凄かったよ、いまのの技!」
パティ「うちの技に負けず劣らずじゃったぞ」
「あはは、ありがとう」
エステル「今まで見たことない術式でした。もしかして魔術とはまた違ったものなんでしょうか」
リタ「魔術には違いないわ。あの術式、古代魔術のそれにそっくりだった」
レイヴン「……うーん、すごい技には違いないんだどもなぁ」
ジュディス「あら、珍しく浮かない顔ね」
レイヴン「うん、何か嫌な予感すんのよねぇ」
ユーリ「奇遇だな、おっさん。オレもだよ」
ラピード「……」

【嫌な予感、的中】
(第二秘奥義失敗)
エステル「大丈夫ですか、!」
「う、うん……。ごめん」
フレン「まさか敵ではなくが倒れてしまうなんて……あの術は一体なんなんだい?」
リタ「生命力と引き換えに効力を発揮する術みたいね。敵を倒せれば敵の生命力で代償は払えるけど、しくじれば術者自身の生命力を支払うってことかしら」
ジュディス「そんな危ない術を思いついた人がいたなんてびっくりね」
リタ「編み出したのは、人間とは比較にならない生命力を持った生物だったとか? まあ、術の効力を考えたら、当然の代償かも……」
レイヴン「あーもう、本当に嫌な予感って当たっちまうなあ! 心臓に悪いからあの術禁止! だめ、絶対! 判ったわねちゃん!」
リタ「こればかりはおっさんに同意だわ」
パティ「があの術を使わなくて済むようにするのも大事じゃな」
カロル「ボクらが気を引き締めて頑張れば大丈夫だよね!」
ユーリ「……。あの術の代償、判っててやってたのか?」
「え……?」
ユーリ「お前の命と引き換えに助かってもこっちは嬉しくねえんだよ」
「ご、ごめん……」
ユーリ「命懸けで踏ん張るのは構わねえけど、本当に命を捨てたりすんな」
「……ごめん」
ラピード「クーン」
「……ごめんね、でも……私の命で皆が助かるなら……私は……」

【ミラクルなスキル?】
(スキル:ミラクルフリンジ 仲間の特定の術を強化)
ユーリ「のスキルって癖があるな。まあ今回はアタリか」
リタ「ああ、ミラクルフリンジね。あれはとんでもないわよ」
レイヴン「リタっち解説頼んだ!」
リタ「仕方ないわね! ……はあたしたちとは比べ物にならない量のエアルを身体に取り込んで使えるの。その性質を利用して、術技と強化ぶんのエアルを効率よく供給してくれてるわけ」
ユーリ「へえ、それで術が変化すんのか」
リタ「そう。前にノードポリカで、聖核があたしの術の威力を増幅させたの覚えてる? 言い方悪くなるけど、あれみたいなもんね。ただ聖核と違っては明確な意志を持ってあたしたちの力に還元してくれるから、暴発しないで済むの」
レイヴン「……つまりちゃんはすごいって事でいーの?」
リタ「まあ、すごいわよね」
ユーリ「エステルといいといい、無茶しそうなやつにばっか無茶なもんが閃くもんだな」
レイヴン「人のこと言えない青年が言っちゃうのね……」

【戦って、歌って、戦って】
(術:ホーリーソングを使用)
リタ「の術って、歌が術式の代わりになってるものがあるわよね」
エステル「ホーリーソングとかですね。そういえば、あの歌……ちょっと似てます」
カロル「似てるって?」
エステル「えっと……そうです! アーセルム号で歌っていたものに、です! きっと何か関係があると思うんですけれど」
リタ「言われてみればそうかも……。でも戦闘中の歌の方が湿っぽくないって何なのかしら」
エステル「きっと、戦いでささくれだった戦士の心を癒すために生まれた歌なんですよ。だからあんな風に包み込むように優しいんです」
リタ「優しいもなにもないわ。あれは補助魔術と治癒術を古めかしい術式で繋いでるだけよ」
カロル「良いじゃないリタ! エステルの解釈の方が、何かこう、っぽくない? ほわほわしてて」
リタ「ほわほわ歌いながら敵ブッ叩く……。今更だけどとんでもない絵面だわ」
エステル「ですね……」
カロル「たくましいね……」
「な、なに? 三人して私を見て……本当になに!?」

【どうしようもない術】
(術:スロースゲート 敵味方の攻撃力半減魔術)
ユーリ「
「すいませんでした!」
レイヴン「謝るの早ッ!」
パティ「いやはや、最初は何事かと思ったのじゃあ」
フレン「いきなり攻撃が通りにくくなった時は、どうしようかと思ったよ」
「本当にごめんなさい。自分でも“あれコレ普段となんか違う……”って思ったんだけど……」
ユーリ「だったらそこで止めとけよ。まあ、無事に勝ったから良しとするか」
レイヴン「妙な術だったわねぇ。なんてーの? 俺様たちの攻撃も、やっこさんたちの攻撃も、なんかへたったっていうか……」
「敵だけへたってくれたらいいんですけどねぇ……。上手くいかないもんです」
フレン「使いどころを見誤らなければ、きっと生かせるよ」
パティ「そうじゃそうじゃ。落ち込まずにベストな活路を探すのじゃ」
「うん、ありがと……。活路のかの字も見えないけど……」

【狼のひと吠え】
(スキル:ハウリング)
「ワオーンッ!」
ラピード「ワオーンッ!」
リタ「うわわっ、なによあいつら。いきなり遠吠えって」
エステル「ラピードはともかく、、女の子なのに……」
ユーリ「なんでもラピードが、さっきのの技に興味を持ったらしいぜ」
レイヴン「あー。たまにちゃん吠えて、敵が何か喰らってるもんね。それを覚えようってこと?」
ジュディス「あの様子だと、本当に純粋に興味があるというだけみたいだけど」
エステル「心なしか、幸せそうですね」
ユーリ「憧れのラピードさんに自分がまさか何かを教える日が来るなんて思わなかったんだろうな」
カロル「って本当にラピード大好きだね。だから獣に変身するのかな?」
リタ「違うでしょ……」

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